AWS RDS監視

RDSの監視は、Amazon Relational Database Serviceのパフォーマンス メトリックを追跡し、クラウドベースのリレーショナル データベースのセットアップ、実行、拡張をDBAが簡単に行えるように設計されたWebサービスです。

多くの企業がクラウドベースのコンピューティング プロバイダーとしてAmazon Web Services（AWS）を選択しているのは、このプラットフォームが提供するメリットを考慮してのことです。業界標準の柔軟で使いやすいサービスとして設計されており、サイズ変更可能な容量を備えたコスト効率の良いリレーショナル データベース オプションをご提供します。また、一般的な管理データベース作業のための管理ツールも含まれています。

データベースは多くの企業や組織の中核機能に不可欠なものであるため、データベースを監視して最適に動作することを確認することが重要です。

AWSは、毎秒数千のデータベース リクエストにも対応できる拡張機能を提供しており、DBAがテラバイトのデータを管理するのを容易にしています。しかし、大規模または複雑なデータベースは、サービスの可用性やパフォーマンスに影響を与えないように監視する必要があります。

そのため、DBAにとっては、堅牢なAmazon RDSの監視機能を備えていることが重要になります。AWS RDS監視は、適切なツールを使用して、複数のツール機能を一元化されたRDS監視ソリューションに組み合わせることにより、クラウドベースのリレーショナル データベースの管理プロセスを簡素化することができます。

RDSの監視は、Amazon RDSインスタンスやその他のAWSソリューションの可用性およびパフォーマンスを維持するのに役立ちます。RDSの監視は、AWSソリューションのさまざまな側面に関連するデータをDBAに提供します。これにより、データベースやWebベースのサービスのパフォーマンスに影響を与える前に、問題のトラブルシューティングを適切に行うことができるようになります。

Amazon RDSの監視ツールは、以下のような異なるカテゴリに分類できる、いくつかの貴重なパフォーマンス メトリックを追跡することができます：

• 可用性

これらのメトリックにより、DBAはクライアント側の相互作用からRDSインスタンスやクラスタ エンドポイントにアクセスできるかどうか、特定のインスタンス（停止、開始、フェイルオーバー、削除など）に問題があるかどうか、そしてマルチAZインスタンスのフェイルオーバーがあるかどうかを確認できます。

• コスト

これらのメトリックにより、DBAは各RDSインスタンスの月額コストを追跡できます。

• 健全性とパフォーマンス

これらのメトリックにより、DBAはAmazon RDSインスタンスで使用されているハードウェアと容量を追跡し、CPU、ディスク容量、メモリ使用量などのメトリックに特化して監視できます。これは、データベース クエリのレイテンシ、ディスクの読み取り/書き込み時間のレイテンシ、アクティブなデータベースへの接続数、ログファイルで検出されたエラーや警告の有無にまで及びます。

• 管理容易性

これらのメトリックにより、DBAはRDSインスタンスのオプション グループやパラメータ、プロパティ、セキュリティ グループ、タグの変更とそれを誰が実行したのかを監視することができます。

• 復元可能性

これらのメトリックにより、DBAは各RDSインスタンスが適切にバックアップされているかどうか、個々のデータベースが正常にバックアップされているかどうかを確認することができます。

• セキュリティ

これらのメトリックにより、DBAはどのユーザーが各データベース インスタンスに接続しているかを確認でき、各ユーザーが実行しているクエリを監視することができます。

これらのメトリックは、RDSおよびWebサービスに対して劇的な影響を与える可能性のある、潜在的な問題を示していることが多いため、各メトリックのベースラインを確立することが重要です。

多くの企業や組織は、日常的なビジネス クリティカルな機能を実行するために、データベースやAWSプラットフォーム サービスに依存しています。このため、すべてのAmazon RDSインスタンスがアクティブに監視されるようにすることは、DBAと技術サポート サービス スタッフにとって、特に重要となります。

AWS RDSの監視に強力かつ積極的なアプローチを確立することで、DBAは問題が顕在化する前に特定するためのツールを手に入れることができ、最終的には企業の時間とコストを節約することができます。効果的な監視はIT運用の基礎であり、システムのパフォーマンスと健全性をリアルタイムで可視化します。これにより、異常やパフォーマンスの問題をプロアクティブに特定し、迅速なトラブルシューティングと正確な根本原因の分析（RCA）を容易にして、ダウンタイムを最小限に抑え、システムの信頼性を確保できます。

AWS RDSは使いやすく、少ない管理で利用できるプラットフォームですが、その分、適切なAWS RDSの監視方法が見落とされがちになることを意味しています。適切なRDS監視ツールを選択し、積極的なデータベース監視ポリシーを導入することは、組織全体の効率化と安心感をサポートするための賢い決断です。

RDS監視ツールでは、データベース管理者が重要なパフォーマンス メトリックの監視と追跡を簡単に行うことができます。すべてのRDSインスタンスのネットワーク スループット、I/Oの読み取りと書き込み、クライアント接続に関連するパフォーマンス データを追跡することによって、DBAは、パフォーマンスの問題のトラブルシューティング、およびリソースの適切な割り当てとプロビジョニングについて、情報に基づいた意思決定を行うために必要な情報を入手できます。

Amazon RDSは、マルチAZフェイルオーバーの場合など、データベース インスタンスの状態が変化した際にイベント通知を送信します。RDS監視ツールでは、イベント カテゴリに登録することで、これらのイベント通知を常に把握し、データベースの稼働時間とパフォーマンス サービス レベルをより確実なものにすることができます。登録する上で最も重要なのは、以下のようなものです：

• フェイルオーバー
• 失敗
• 低いストレージ
• 通知
• リカバリ

また、RDS監視ソフトウェアは、さまざまなトラフィック パターンや負荷条件でのインスタンスがどのように動作するかを測定することで、強制可能なベースラインや限界値を確立するのに役立ちます。履歴データベースのインスタンスに監視機能を拡張すると、パフォーマンス データのアーカイブが生成され、DBAはこのアーカイブを活用して、継続的なパフォーマンスのパターンや繰り返し発生する異常、問題を特定することができます。

SolarWinds^® Database Performance Analyzer（DPA）は、直感的で柔軟性の高いソリューションで、インフラストラクチャをクラウドベースのサービスやプラットフォームに拡張、移行する際に、DBAに対してデータベースの可視性を提供します。DPAは、待機時間に基づく分析戦略と他のヘルス メトリックを組み合わせて、パフォーマンスの問題や異常を迅速に特定する独自の監視アプローチを提供します。

DPAは、単一の統合ダッシュボードから、1回クリックするのみでドリルダウンを使用してボトルネックの原因や異常な動作の根本原因を特定し、パフォーマンスの問題を迅速に調査することができます。さらに、DPAはアルゴリズムによる機械学習を使用して、データベースの正常な動作パターンを自動的に「理解」しています。

また、DPAには強力な異常検知機能が搭載されており、パフォーマンスのスパイクを利用してパフォーマンス分析を改善することができます。全体的に、DPAはAWS RDSインスタンスのパフォーマンスに関する詳細な情報を提供するように設計されており、非効率性を排除することにより、リソース要件の削減、そしてクラウド コンピューティングに関するコストの削減を可能にします。