ワイヤレス追跡

ワイヤレス デバイスの追跡を開始するには、ネットワーク エンドポイント データベースを作成する必要があります。ゼロから始める場合は、SolarWinds Platform検出ウィザードを使用して、監視するデバイスのSNMPを有効にし、WindowsデバイスのWMIを有効にします。UDTで自動的に監視するデバイスのフィルタリングを容易にするために、最初の検出スキャンでは限られた数のエンドポイントから始めることをお勧めします。検出スキャンを開始してインベントリ データベースを起動するには、次の手順に従います。

1. ［設定］>［ネットワーク検出］>［新しい検出を追加］>［開始］の順にクリックします。
2. ［ネットワーク］パネルに移動し、限られた数のIPアドレスを追加します。最初のスキャン後、IP範囲、サブネット、IPアドレス、およびActive Directoryを使用してデバイスをフィルタリングします。
3. ESXホストとVMware vCenterを検索するには、[仮想化]パネルに移動し、[VMwareのポーリング]をオンにして、[vCenterまたはESX資格情報の追加]をオンにします。<new credential>を選択し、求められた情報を入力します。
4. SolarWindsプラットフォームのインストール中にQuality of Experience（QoE）エージェントを選択した場合、[エージェント]パネルが表示されることがあります。パケットレベルのトラフィック監視が必要な場合は、ここでエージェント設定を構成します。
5. [構成]パネルで、バックアップおよび復元プロセスを実行するためのSSHまたはTelnet資格情報を追加できます。
6. SNMPパネルとWindowsパネルで、WMI、RPC対応デバイス、およびWindows以外のデバイスの新しい認証情報を追加します。
7. [監視設定]パネルで手動セットアップ オプションを選択して、見つかったエンドポイントのリストを確認し、監視する特定のデバイスを選択します。
8. 検出プロセスを開始するには、[検出設定]ペインに移動し、[次へ]をクリックして、デフォルトの頻度を承諾します。

カスタマイズされたノード データベースを使用して別のSolarWindsソリューションがすでにインストールされている場合は、[UDTの設定]>[すべての設定]>[ポートの管理]>[ノードの表示]に移動します。[UDT監視対象外ノード]でフィルターし、追跡するノードを選択し、[UDTでノードを監視]を選択して既存のデータベースを統合します。

UDTはSSIDフィルタリングを利用して、ネットワークにリンクされているワイヤレス エンドポイントを見つけやすくします。SolarWinds Platformのサマリー ダッシュボードから[すべてのノード]リストに移動し、関連するSSIDをクリックします。選択したデバイスの詳細が表示されます。

ここから、現在のエンドポイント接続とすべてのエンドポイント接続を表示できます。参照したいデバイスがリストにない場合は、これらのウィジェットを使用してホスト名、MACアドレス、またはIPアドレスで検索できます。こうすることで、ワイヤレス追跡チェックリストから除外されるデバイスがなくなります。

UDTを使用すると、IPアドレスからドメイン名までを簡単に追跡できます。UDTではデフォルトでDNS解決が有効になっていないため、SolarWinds Platform Webコンソールを使用してこれを設定する必要があることに注意してください。［設定］>［すべての設定］>［ポーリング設定］をクリックします。[ワイヤレス]タブを見つけて、[リバースDNSタイムアウト]フィールドに値1を入力します。[送信]を選択し、コンソール全体を再起動して、新しい設定を有効にします。

系統化された概要を用いて詳細な洞察を得るために、UDTはすべてのノードとエンドポイント デバイスに関する重要な情報を表示する詳細なウィジェットを提供します。これにより、ワイヤレス追跡のすべてのニーズを完全に管理し、可視化できます。UDTは、ネットワークについて知っておく必要がある次のような最新情報を提供します。

• すべてのUDTノード：UDT監視用に少なくとも1つのデバイスが有効になっているすべてのノードをリストします。各ノードのステータス、その名前、およびノードに関連付けられたポートを表示して、詳細なエンドポイント追跡監視を行うことができます。
• 現在使用されているポートの総数：使用可能なポートと占有されているポートの数と割合の概要を円グラフで表示します。
• 使用されたポートの割合による上位10ノード：使用されているポートと使用可能なポートの数を含む、最も多くのポートが使用されているノードを表示します。
• 過去に使用されたイーサネット ポート：カスタム期間、過去7日間、または過去30日間のイーサネット ポートの使用状況を確認できます。
• 過去25件のイベント：各監視対象デバイスの上位25件の最新イベントを通知します。ただし、イベントの数は好みに応じてカスタマイズできます。
• 不正デバイス：ネットワークに接続している不審なデバイスや未承認のデバイスをすべてリストします。ホワイト リストを管理し、これらのデバイスを見つけてワイヤレス デバイス追跡の設定を高めるための監視リストを作成することもできます。
• デバイス監視リスト：よりターゲットを絞ったワイヤレス デバイスの追跡を有効にするには、このウィジェットを使用してユーザー名、ホスト名、IPアドレスまたはMACアドレスのリストを作成すれば、最適なエンドポイント追跡のためのリアルタイムの詳細をすばやく表示できます。

UDTでは、広範なワイヤレス デバイスの追跡に加えて、 SolarWinds IP Address Manager（IPAM） を統合して、既存のエンドポイント リストを統合し、ネットワークにとって最も重要なデバイスのエンドツーエンドの可視性を維持できます。IPAMインスタンスがバージョン4.3以降に更新され、UDTインスタンスがバージョン3.2で実行されている場合、2つのソフトウェア プラットフォームにより統合プロセスが自動的に行われます。

それぞれの強みを生かすために、IPAMとUDTは IP Control Bundleで一緒に利用できます。これにより、ポートとユーザーの情報、関連するデバイス、接続履歴、エンドポイントの競合などをIPアドレス経由でドリルダウンできます。IP Control Bundleは、自動アラート機能と詳細なログ機能も提供するため、IP競合の調査と解決に必要なデータを入手できます。リモート シャットダウンとポート スイッチを通じて問題のあるデバイスからネットワークを保護し、ネットワークを正常に実行し続けます。